自家焙煎珈琲リフォルメ(さいたま市のコーヒー豆専門店)

さいたま市(浦和、東浦和、南浦和の中間辺り)にてコーヒー豆の専門店を営んでいます。

ミルのお手入れ

ミルのお手入れの質問がありました。例としてナイスカットミル(カリタ社)を挙げてみました。古い粉をブラシで、楊子で、布で取り除くのが一般的です。豆を投入するホッパーなどは中性洗剤を使って洗浄も可能です。尚、ミルによっては部品交換も可能ですので確かめて見ましょう。使用頻度に合わせて実地回数も変わりますが、毎月数回程度行えば良いでしょう。
電動ミルの内部に水分が入らないように注意して行ってください

カリタ ナイスカットミルのお手入れ方法(←クリック)

アフターミックスとプレミックス

一般に方には馴染みの無い言葉ですが、ブレンドコーヒーを作る際に用いられる言葉です。
プレミックス」とは、生豆(ローストする前の豆の状態)でブレンド(混ぜる)して1回の釜でまとめて焙煎する方法です。一方「アフターミックス」とはそれぞれ異なる生豆を個別に焙煎後混ぜるやり方です。
当店では、「雑味のない、飲めるコーヒー」が美味しいコーヒーと定義しているため、アフターミックスを採用しています。
そんなに変わらないと主張する方もいますが、そもそも産地が違うものを同じ釜でローストすれば、効率は良いですが比熱差から「煎りむら」が生まれるのは自然です。煎りむらは、雑味を作る要因の一つであることは間違いありません。
さらにハンドピック、適正な焙煎方法ですっきりとした爽快感が生まれます。

小さな差の積み重ねが、カップ1杯の香味に影響すると思います。

これからコーヒーライフを始めようとする方へ(初級編シリーズ4)

● コーヒーに含まれる成分についてですが、カフェインが気になります。どの位入っていますか。
一般的な淹れ方で淹れた120ccのコーヒーには、およそ60−100mg,
エスプレッソ30ccにも同程度、紅茶は30mg,煎茶は20mg です。
個人差にもよりますが、1日に2−3杯程度なら特に問題ないというのが一般的です。
● カフェインは体に悪いのですか
様々な薬理効果があるカフェインですが、妊娠中、胃が荒れているときなどは避けるべきですが、疲労回復、眠気ざまし、記憶能力の亢進、などプラスに働くことも一般では良く知られています。適量であれば「有害」ではないのは確かです。習慣性も禁煙やアルコールに比べ医学上問題視されるレベルではないでしょう。ちなみに浅煎りのほうが深煎りに比べ若干カフェインは多いですが、ほぼ同じと考えて差し支えないでしょう。
● コーヒーと健康についてはどうでしょうか
急性作用としては、さきほどの様な疲労感の回復、記憶計算力の活化、一方では不眠、不安感、胃液分泌による消化促進、一方では胃粘膜障害、
利尿作用、代謝促進、血圧上昇、便秘改善、一方では下痢 など
慢性作用では
パーキンソン病、大腸がん、②型糖尿病発症リスク低下(ほぼ確定)
アルツハイマー、胆石など(論争中)
心不全、高血圧、関節裏リウマチ、死産、膀胱ガン、潰瘍(リスク上昇の報告があったが否定または論争中)
ちなみに発症リスク上昇が確定しているものはありません。

個人差はありますが、適量楽しむ分には、健康食品としても知られるようになりました。

こういったコーヒーと健康についての新聞や記事が多く見られますが、免疫調査という研究手法上、すべての論文が正しいわけではないので注意が必要です。
カフェインレスコーヒーを飲んだり、体調に合わせてミルクを淹れて飲む、など日常を楽しく過ごせる範囲で長くお付き合いください。

ガテマラ ウエウエテナンゴ

reforme2014-06-07

アンティグア産(地区)から暫くはウエウエテナンゴ産へ変更します。(価格は同額です)
中米ガテマラでは、優良栽培地を8地区に分け重点的に強化する政策を取っています。(パナマは3地域)
1つの農園でも単一品種栽培というだけではなく、区分けし色々な品種や栽培法を行っているところが増えている様です。ウエウエテナンゴなどは、いわゆるスペシャルティコーヒー運動によって脚光を浴びた地域です。

*マリランディア農園産 です。
アンティグア産同様に、しっかりとした酸味、濃縮感があり後味はほんのり甘さも感じます。

写真は、「スペシャルティコーヒー大全」より

これからコーヒーライフを始めようとする方へ(初級編シリーズ3)

● 美味しいコーヒーはどこで購入したらよいですか
そもそも美味しいとは、各人によって違います。美味しいまずいは絶対がないのは承知の通りです。では当店ではどのように考えるかですが、美味しさとは別に「良いコーヒー」を提供したいと努めるようにしています。「良いコーヒー」は美味しいコーヒーになりえます。条件は、・良質な生豆を仕入れて使用すること ・不純物をロースト前後に取り除きます ・豆の芯まで時間をかけてローストします ・焙煎後間もない鮮度のよいものを提供します。
基本的にこの条件を満たせば後はお客様にゆだねます。
よってこの条件をお店で分かる範囲で確認してみて下さい。多くの店主はコーヒー好きですので質問以上の答えを熱く語るかもしれません(笑)。
● 確認するといっても難しいですよね。
・ まずローストはいつしたのか。→ハンドドリップすればドリッパー内の粉がこんもり盛り上がり具合でわかります。ロースト直後に炭酸ガスが多く出る為です。またいつ焙煎したか直接尋ねてみるのもよいでしょう。 ・ハンドピック(不純物を手作業でとる行為)はキチンとされているか。→
豆で購入すればその豆に不銃物の有無や欠けているものなどの有無も見つけられます。きれいな豆つらが確認材料です。 ・豆の芯まで適正焙煎か→飲んでみて強すぎる渋みや酸味、くすんだ雑味を感じればその可能性があります。良いコーヒーは、冷めてもすっきりしたクリアな香味で、繰り返し飲みたくなるものです。
● その他に購入時のポイントはありますか
できれば豆のまま購入し、3週間くらいで飲みきる分量を購入するのがよいでしょう。
● 種類が一杯あるとき自分の好みをどう見つけたらよいのでしょうか
焙煎度合いを優先して選んでください。産地などはとりあえず考えないでオーケーとしてください。焙煎時間が短いと(浅煎り)元々コーヒー豆が持っている酸が強く感じられます。しだいに酸味成分は減少し、苦みが増します(深煎りへ)ので判断材料にまずしてください。香りか苦みか中間か が簡単なポイントになります。
その後は、少しずつですが、産地、精製 などで香味の違いを楽しみます。

これからコーヒーライフを始めようとする方へ(初級編シリーズ2)

● ではどんなコーヒーメーカーを購入したらよいのですか
ハンドドリップでの抽出は確かにより美味しく、また自分の好みにカスタマイズできますが利便性を優先した場合としましょう。(ハンドドリップはまた別の機会に。)一般的にメーカーでの抽出は高温になるものが多いようですし、温度は変えられませんのでやや苦みのあるコーヒーになるのが欠点です。可能な限り低めの抽出温度で保温性があるポット付きが良いでしょう。具体的にはサーモス社のものをおすすめしています。またミル内蔵の家庭用全自動タイプのパナソニック社のもの(NC-A55P-K ただし受け容器はガラス)も便利です。
● 他には何か必要ですか
コーヒーメーカーにせよハンドドリップにせよその他の抽出でもミル(コーヒーを粉砕する器具)は用意して頂きたい。豆のままの状態で購入することをおすすめします。コーヒー豆は焙煎後含まれていた二酸化炭素が失われていきます。二酸化炭素は劣化要因の水分や酸素をコーヒーから守る働きがあります。粉にすると最大70%失われます。さらに失われる際コーヒーの香り成分も一緒に奪っていきます。劣化スピード、香りの強さの持続など『豆のまま』購入するだけでかなりの違いを体感するでしょう。
● ではミルはどんなものがよいでしょうか
高価なものからリーズナブルなものまで様々あります。また手回しの手動式または電動式があります。家庭で気軽に楽しむなら電動式の数千円程度のもの(プロペラ式)で良いでしょう。このタイプの欠点は、ボタンを押す時間の長さで粉の粗さが決まりますので、再現性が求められるお店には向きません。また粗さがやや均一でないことが上げられます。豆のままを優先する場合はまずスタートに向いていると思います。メッシュ(粉の粗さが選べたり、刃がセラミックだったりより均一性、細かく挽ける能力、耐久性、ブランドで値段が変わります)
● ミルで粉の粗さを変える?とどうなりますか
同じ豆でも、細かく挽くと苦く、粗く挽くとあっさりした味になります。
粉の量、粗さ、入れる水の量で自分の好みを調整し決めます。
そもそもどんな豆を買うか、どこで買うかが大切ですが・・

次回はそのあたりを解説します。

渋いコーヒーをください

まれに「渋いコーヒーが欲しい」というお客様がいらっしゃいます。紅茶や緑茶とは違いコーヒーの「渋み」は、基本的にはマイナスの香味とされます。

渋みの主な成分はタンニンでしょう。コーヒーのクロロゲン酸がこれに似たような構造をもっているようです。大雑把ですが、焙煎過程で「酸味」や「渋み」が最初に(浅煎りで)強く感じられ、焙煎が進むと減少していきます。程よい酸味を残しつつ渋みを抑えたいというのが、煎りが浅い段階での味作りのポイントになります。
当店ではそこを意識して飲み易い味作りをしています。

よって当店には渋いコーヒーは置いていないのです。

*実際、渋みが全くないという事はありませんし、不快に感じない程度ものが味を立体にしていることも事実でしょう。

これからコーヒーライフを始めようという方へ(初級編シリーズ1)

これからコーヒーを少し勉強して楽しもうという方向けに月1回ペースですが、少しずつQ and A 方式で分かり易く伝えていこうと思います。

コーヒーは様々な人が色んな意見を持っています。このサイトでは出来る限り
客観性をもつた内容にしていきます。
基本的な情報源は、田口 護氏の著書全般、旦部幸博氏の著書及びサイト、石脇智広氏『コーヒーこつの科学』を参考にしています。

●そもそも珈琲豆って?どんな植物ですか?
コーヒーノキという植物の果実の種を煎ったものです。果実の身ではありません。種を煎って粉砕してお湯などを使いエキスを抽出するのです。
熱帯植物ですから暖かい国々で栽培されています。

● 一杯のコーヒーになるにはどんな工程を経るのですか?
収穫された果実から種を取り出して『生豆』に加工します。この工程を精製と呼びます。輸入された生豆を我々業者が『焙煎』したりブレンドしたりして焙煎豆を作ります。この状態で初めて飲用に適した物となります。
その後『ミル』または『グラインダー』という器具で豆を粉にします。
粉を抽出器具を使って淹れた液体がコーヒーなのです。

● では抽出器具とはどんなものがありますか?
紙フィルターを使ったペーパードリップや、布を使ったネルドリップ、サイフォンや紅茶の抽出器具のようなフレンチプレス、イタリア発祥のエスプレッソなどがあります。

● 結局どの抽出方法がおすすめですか
ご家庭で気軽に楽しむにはペーパードリップがよいでしょう。ポットを使ったハンドドリップも楽しいですが、アクティブな忙しい方にはコーヒーメーカーを使うことをおすすめします。

今回はここまで。

エチオピア イルガチェフ ナチュラル 入荷しました

reforme2014-03-01

香りが強く特徴もありますが、口当たりはマイルドです。マスカットジュースの様なジューシーでフルーティな香り。数日経つと発酵系の香りも加わった複雑な香味です。
本来の苦みを楽しむというより、香り重視の爽やかな珈琲です。
コーヒーらしくないので新しい発見と驚く方も多いでしょう。


自然乾燥式でコーヒーチェリーを精製することで、このような香味がより強く生まれます。

中煎り 100g→ 700円 (限定販売)