「アメリカンコーヒー」について

先日、あるお客様からアメリカンコーヒーについて質問されましたがきちんとお答えできませんでした。個人的に調べて見ましたが、諸説ある様でどれが本当か(いくつか複合的な原因である様です)分かりませんでした。しかしながら一般論として以下の事は周知されている様です。
・日本で、アメリカンコーヒーといえば多くは薄めのまたは、お湯割り水割りのコーヒーを指し、チェーン店などでは実際そうして提供されています。
・かなり以前よりアメリカ人は軽い珈琲を飲んでいたらしく、スターバクスが躍進するまではかなりその特徴が顕著であったらしいのです。(実際はローストが浅いものをたっぷり抽出)

16世紀後半イギリスからコーヒーが伝わりましたが、暫くは政治的理由により紅茶の国であった様です。いわるゆボストン茶事件、その後独立戦争を経て、ようやくコーヒーが広まります。有る説によれば、紅茶の国イギリスへの郷愁がコーヒーへ影響しお茶の様な飲み方を好んだとも言われています?。
また、その後アル・カポネ禁酒法、大型焙煎機の開発、家庭で便利な抽出器具である(粗悪な)パーコレーターが開発され世界最大の消費国となった様です。爆発的な大量消費のにより粗悪品が横行、また深く焙煎すると重量が減る為焙煎は浅くなっていたようです。また、兵士にコーヒーを持たせ、戦場で奮い立たせたり、落ち着かせたりと古くから需要が有る様です。そうしてアメリカン(ロースト)コーヒーが普及したのかもしれませんね。その後は、若者を中心にコーヒー離れが進んだと聞きます。当然ですが・・。そしてスターバクス=深煎りの高品質豆の登場となり、珈琲の信頼が戻ります。
大量生産により浅いロースト、そして古くなった豆が横行した事実が有ったようです。
現在のアメリカは、高品質の大きな消費国です。但し理由は分かりませんが日本人に比べ香り重視の煎りの浅いものが好まれると聞きます。その流れか、今月日本のスターバクスにて浅煎りの豆が販売されます。  以上