珈琲の品種について

reforme2011-07-10

コーヒーにおいても品種改良は例外ではなく、かつては病害虫対策、多収穫への目的で行われていました。しかしこの10年位は、おいしさを重視する方向で進められている様です。ワインの様に品種が強くて分かり易いものではなく、ゲイシャ種の様な例外はあるものの、品種による味の違いは小さいです。(アラビカ種)
珈琲においては、育つ土壌や精製方法、または焙煎、抽出方法の違いなどにより生み出される香味に大きな影響を与える為、品種の違いはほんの1部でしかありません。
焙煎1つ取ってみても、浅煎りと深煎りでかなり香味が違いますし、ロースト後の経時変化や焙煎機の種類や焙煎方法の違いなど数えたらきりが有りません。
品種や生産履歴など、消費者に明らかになることはとても良いことですが、様々な諸条件の中で珈琲は作られ提供されています。
生産地では、品種を含めたトータルな研究により新しい香味を追及しています。

*また、種の分類にカネフォラ種(ロブスタ種)があります。通常多くの場合、工業品に含まれ麦茶のような香味を持つ廉価な種類のものです。(当店では取り扱いはしておりません)

参考文献「田口 護のスペシャルティコーヒー大全」